2025/06/21 12:53


【いちご生産:木下(30歳、アグベル歴4年) / 広報:今井  

今井:木下さん、本日はよろしくお願いします!


木下:よろしくお願いします!

今井:まず、木下さんの経歴を教えていただいてもよろしいですか?

木下:僕は静岡県出身でその後は石川県で過ごしました。大学卒業後は石川県金沢市のホテルでホテルマンとして4年勤務していました。

今井:ほぉ、山梨県にはその後移住し、異業種である農業に転職をしたんですね〜。どういった経緯だったんですか?

木下:コロナ禍ということもあり、将来について考える時間が増えました。そんな時に代表の桂佑さんと出会い、農業に興味を持ちました。その後、山梨の現場を案内していただく機会があり、高齢化や担い手不足、生産規模の縮小など自分が思っていて以上に深刻な現状でした。そこで、少しでも自分でも農業に携わり、農業を変えていきたい!そう思ったのが決断をした理由でした。

今井:想像を超えた農業のリアルが木下さんを突き動かしたんですね。ちなみに、山梨での生活は慣れましたか?

木下:僕はサウナや温泉が大好きなんですが、山梨は景色の良い温泉が多く、甲府盆地や富士山、八ヶ岳を望める最高な環境です!特に気に入っているのは「みはらしの丘みたまの湯」です!あとはサウナに関しても最高で「FOLKWOOD」という施設では山の中でマイナスイオンを感じながら整えるこれ以上ない最高なサウナです・・・!」

今井:めちゃくちゃ良いですね(笑)。僕も今度整いに行ってみます!

今井:さてさて、それでは木下さんが運営しているいちご農園「アグベリー」について教えてください!

木下:はい、アグベリーは山梨県南アルプス市に構えるいちご農園です。シーズンにはいちご狩り体験や、出荷などを行っています。品種の数は主に4品種で、紅ほっぺ、章姫、スターナイト、おいCベリーのラインナップになっています。

今井:南アルプスで栽培を行うことによるメリットは何かあったりしますか?

木下:そうですね〜。日照時間が長いことや、昼夜の寒暖差はいちごにとってプラスな要素が多いと思います。また、近隣にはコストコができたり、中部横断道の開通などの影響で観光客や人口の出入りが増加しています。アグベリーにとってはここは追い風になっていますね。

今井:なるほど!!観光資源が地域で増加していくことは良いことですね。品種が4種類あるとのことですが、人気な品種などはありますか?

木下:スターナイトですね。こちら、山梨県生まれの品種でバランスが非常によくお客様から特に支持を得ている品種です。残りの3品種もそれぞれ特徴があって、紅ほっぺは実がずっしりと詰まっていて、風味が洋菓子と相性良くケーキ屋さんなどにも卸すことが多いです。章姫は足が早く市場に出回りにくい品種ですが、ラインナップの中ではジューシーでお子様から大人気の観光園向けの品種です。おいCベリーは、実はアグベリーで1度廃止にした品種でしたが、廃止した直後から復活を待ち望む声が多く、復活させた根強いファンの多い品種です!

今井:それぞれに特徴があってお客様も選び甲斐がありますね!!スターナイトも県内品種ということもあり、県外の方には刺さりそうですね!!ちなみに、4品種がラインナップのいちご園の大きさはどれくらいの規模になりますか?

木下:サッカーコート反面分あります。つまり7,140㎡ですね。県内では最大級規模になっています。最大収容人数は600人で、団体様の貸切なども承っています。

今井:すごい!めちゃくちゃでかいですね(笑)。団体のお客様利用だとどういった団体の方がいらっしゃいますか?

木下:うーん、4月になると新卒研修で県内の企業様が団体で来られたり、ツアーで来られたりもしますね。

今井:利用も色々ですね!いちご狩りの事ももっと教えて欲しいです!

木下:はい、いちご狩りは60分食べ放題で、練乳つけ放題、品種問わずです。レーンも決めずに全域動き回っていただいてOKで、お客様がロングタイムで自由に楽しめられるようにサービスを展開しています。ドッグランも併設しているので、わんちゃん連れの方にも好評をいただいています。

今井:平均的ないちご狩りよりもサービスが手厚いように感じます・・・!練乳、贅沢ですね〜。

今井:木下さんにとっていちごとはどういったものなのかを伺いたいのですが、まずは魅力を教えていただいてもいいですか?

木下:魅力は子どもから大人まで手に取りたくなる魅力があるところですかね。いちごってみんな好きじゃないですか(笑)。もちろん好き嫌いはありますが、どんな加工品にもなり得ますし、見た目も可愛いし、誰かの特別になりやすい品目だと思っています。栽培目線で魅力を伝えるとすると、ぶどうなどは1年に一回しか収穫できませんが、いちごは1株で年5回以上収穫ができます。ですので、温度管理など問題点を洗い出し反省や改善ができるところは生産者にとって魅力なポイントだと思います。

今井:消費者目線でも、生産者目線でも魅了が多いですね。ぶどうは年1回の収穫なので答え合わせも蓋を開いて見ないとわからない恐怖もありますもんね。逆に、いちご生産の大変なところはありますか?

木下:正直、通年忙しくて作業が永遠にある感じですね。いちごは本当に繊細で、ちょっとした病害虫や温度などの変化で調子を崩します。どれだけ自動化しても、病害虫には敏感でなければハウス全体に影響が出てしまうので毎日の確認は欠かせません。パートさん含めALLアグベリーで神経を尖らせています。

今井:通年ということは夏場にも作業が発生するということですか?

木下:そうなんです。シーズンが終わるとすぐに来シーズンに向けた育苗が始まります。苗をそのまま購入して植え付けても良いですが、自分たちで苗を作った方が強く、良い苗が育つのでここはこだわって行っているポイントです。

今井:大変だ・・・。けれど、育苗があるからこそアグベリーの美味しい"訳”になっているんですね!ちなみに今はどんな作業をされているんですか?

木下:今は本圃の片付けですね。あと少しで終わりますが、ハウスの中が暑くて、本当に大変です・・・。

今井:熱中症対策必須ですね・・・。

↑本圃の片付け中


今井:最後に木下さんのアグベリーでの展望を教えてください!

木下:これからも"美味しい”"楽しい”にこだわったいちご作りを続けていきたいと思います。いちご狩りをきっかけに、農業や地元の方の魅力をもっと多くの方に伝えていきたいですし、地域連携には特に注力していきたいです。地元企業様やケーキ屋さんなどのお取引はもちろん、地域の方が気軽に足を運べるようなサービスを展開していきたいです!南アルプスといえば「アグベリー」となるような一大拠点にしてい蹴けるように頑張ります!!

今井:良いですね!地域の方やお客様に支えられてのアグベリー。今後の発展が楽しみです!ありがとうございました!

木下:ありがとうございました!皆様のご来園をお待ちしております!


アグベリー

住所:山梨県南アルプス市西南湖1077